1960⇒1969

ボンベイの虐殺団 陰母神カーリ(1961)

"THE STRANGLERS OF BOMBAY"
イギリス / ハマープロ

[Staff]
制作:マイケル・カレラス、アンソニー・ハインズアンソニー・ネルソン・キース
監督:テレンス・フィッシャー
脚本:デヴィッド・Z・グッドマン
撮影:アーサー・グラント
特撮:EntryDataEffect60
音楽:ジェームス・バーナード
配給:コロンビア

[Cast]
ハリー・ルイス大尉・・・ガイ・ロルフ
クリストファー・カノートスミス大佐・・・アラン・カースバートソン
ヘンダーソン大佐・・・アンドリュー・クリュックシャンク
カーリの司祭・・・ジョージ・パステル
パーテル・シャリ・・・マーン・メートランド
メアリー・ルイス・・・ジャン・ホールデン
シルバー中尉・・・パウル・スタシノ
ラムダス・・・トゥッテ・レムコウ
ドロシー・フロード・・・マーガレット・ゴードン
ジャック・マクノートン・・・ロバーツ上等兵

[Story]
1830年代の西インド・ボンベイを舞台に、破壊の女神カーリを崇拝する秘密結社と、英国将校らの戦いを描く。

[Text]

ハマープロの主要スタッフによる、冒険活劇。
秘密結社の首領が「ミイラの幽霊(1959)」や「怪奇ミイラ男(1964)」の墓守役でお馴染みのジョージ・パステル。
また、「蛇女の脅怖(1966)」のマーン・メートランドが顔を出す。

ホラー映画ではないが、秘密結社の拷問や脅迫、処刑など、猟奇的な見せ場が多く、作品全体に絶えず緊張感が流れる。映画導入より、秘密結社の暴挙はエスカレートを続け、英国軍は数々のピンチに陥り、物語が盛り下がること無く、退屈しない。このあたりは演出のテレンスフィッシャーの手腕と言える。

ハリー・ルイスを捕えた秘密結社は、コブラに襲わせる拷問を行うが、この窮地を救うのが本編のマスコットであるマングース。これが実に頼もしい。秘密結社はこれを「カーリの思し召し」として、ハリー・ルイスを開放するのである。

本作は1961年にプロットはそのままに、時代と舞台を変えて「THE TERROR OF TONGS」としてリメイクされる。
日本での公開は1961年10月。

※ちなみに筆者は英語が不得手なうえ、輸入版DVDでの観賞。それでも十分面白かった。